タルトシトロンとカヌレ
「KITTE 名古屋」の1階にある、パティスリー及びショコラトリーの『 ラ・メゾン・ジュヴォー KITTE 名古屋店 』へ行ってきました。
ジュヴォーが、今流行りのカヌレを提供していると聞きつけ、久しぶりにお邪魔することに。
訪問したのは、日曜日の17時半ごろ。
店内の半分を割(さ)いたカフェスペースは、お客さんで7割ほど埋まっていました。
このカフェスペースでは、店内に陳列してあるフランス菓子を、飲み物と一緒に頂くことが出来ます。
端(はな)からカヌレは食べると決めていたので、もう一つ他のお菓子を選びたいと思います。
ショーケースを眺めていくと、その美しい姿に心を奪われたお菓子が、一つありました。
そのお菓子の名は「タルトシトロン」。
シトロンは、レモンの親戚のような果実なので、簡単に言ってしまえば、レモンタルトのことです。
一応、お菓子の説明の書かれたプレートに、目を通します。
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タルト生地の中に、甘酸っぱいレモンクリームを詰め、その上を【イタリアンメレンゲ】で覆ってバーナーで炙り、メレンゲに焦げ目を付けたお菓子。
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いや、ちょっと待ってください!
そもそも【イタリアンメレンゲ】って何ですか?
メレンゲに種類なんてあるの?
疑問を抱いた私は、接客係のお姉様にこう質問をします。
「 イタリアンメレンゲって、何ですか? 」と……。
お姉様は何とか自力で、私の質問に答えようとしましたが、うろ覚えだったのか、「少々お待ちください」と言い、店の奥へと向かいました。
どうやら、パティシエに聞いてきたのでしょう。
私に、説明し始めます。
「お客さま、実は、メレンゲには3種類あるんですよ……」
はいっ!ストップ!!
この後、ご丁寧に説明して頂いたのですが……。
その説明に少し曖昧な点があったので、帰宅してからメレンゲについて調べてみました。
よってココからは、接客係のお姉様になり代わりまして、不肖私めがご説明申し上げます。
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メレンゲには、以下の3種類がございます。
●フレンチメレンゲ
●スイスメレンゲ
●イタリアンメレンゲ
【フレンチメレンゲ】は、卵白に砂糖を加えて泡立てていきます。3種類のメレンゲの中では、最もポピュラーなメレンゲ。
私たちがメレンゲと言われて、真っ先に思い浮かぶのが、このフレンチメレンゲ。
フレンチメレンゲは、スポンジ生地やシフォンケーキなどに使われます。
【スイスメレンゲ】は、卵白に砂糖を加え、湯せんで温度を50℃にキープしつつ、泡立てていきます。
モチっとしたメレンゲに仕上がるので成形し易く、ケーキのデコレーションに使用されます。
またデコレーションの他に、マカロンやメレンゲの焼菓子にも使われます。
【イタリアンメレンゲ】は卵白に117℃のシロップを加えながら、泡立てていきます。
3種類のメレンゲの中では唯一、生食が可能なメレンゲ。
ムースに混ぜたり、アイスに混ぜ込んだりします。
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それでは、お菓子のことに話を戻しましょう。
本日のお菓子は、タルトシトロンとカヌレ。飲み物はエスプレッソにしました。
ココから実食。
タルトシトロンから頂きます。
サクサクのタルト生地の中には、酸味の効いた滑らかなレモンクリームが入っています。
焦げ目のあるイタリアンメレンゲは、舌触りがよく、レモンクリームとの相性も抜群。
タルト自体は小ぶりでしたが、とても手の込んだお菓子だと思います。
次は、カヌレ。
私は常々考えていたのですが、カヌレって、丸かじりしてはいけないのではないでしょうか?
ご存じのように、カヌレは外と内で食感がかなり違います。
外側のカリカリっとした食感と、内部のモチモチっとした食感を同時に味わってこそ、カヌレの本当の美味しさが分かるのでは、と思うのです。
と言っても、外側が固いので、ナイフで二つに切り分けるのに、とても苦労しましたが。
ジュヴォーのカヌレは、ラム酒とバニラビーンズが効いており、大人のカヌレという感じ。
味覚は人それぞれですが、私にとっては好みの味でした。
仕上げに、苦い苦いエスプレッソで、口中の甘みを除去します、エスプレッソに付いてきた焙じ茶のクッキーをチビチビとかじりながら……。
美味しいお菓子とエスプレッソ、ご馳走さまでした!