丸亀製麺 こんな食べ方どうでしょう?
丸亀製麺に、『乞食天丼(こじきてんどん)』なるものがあるそうだ。
いや、その言い方は正しくない!
そもそも丸亀製麺に、そんなメニューは存在しないので、冒頭の一文はすこぶる不適切である。
「丸亀製麺では、乞食天丼という裏技メニューがあるらしい」と書いた方が、より当を得た文章になろう。
では、その【乞食天丼】とは如何なるものか、簡潔に説明してみたいと思う。
まず、一杯140円の白ごはんを注文する。
そして白ごはんの上に、無料の薬味であるところの天かす・ネギを乗せ、これまた無料の丼つゆを垂らす。
これで、白ごはんをカスタマイズした乞食天丼の出来上がりである。
簡単に言ってしまえば、天かす丼だ。
えび天や野菜のかき揚げ、かしわ天などを豪華に盛り付けた天丼と比べて、ネギと天かすだけで覆われた丼は、余りにみすぼらしく見える。
おまけに、無料のアイテムをフルに活用して、一食分を140円きっかりで抑えようとする、その卑しい性根が透けて見えるような、この丼。
乞食天丼とは、まさに言い得て妙である。
日記のタイトルは「丸亀製麺 こんな食べ方どうでしょう?」であるのだが……。
なにも私は、乞食天丼を推奨しようとしている訳ではない。
私なりのカスタマイズを一つだけご紹介したいのである。
名付けて「おにぎり茶漬け」という裏技だ。
今回は、鮭のおにぎりを二つとぶっかけうどんの冷や中盛りをたのんだ。
会計を済ます前に、厨房にいるお姉さんへ、「すみません、どんぶりを一つ貰えませんか」と声を掛ける。
「ど、どんぶりですか……?えっ、何に使われるんですか?」と、猜疑の眼差しを向けてくる厨房のお姉さん。
「いや、あの、このおにぎりをお茶漬けにしたいと思って……」、と素直に打ち明けてみる。
「あ~ぁ、そういうことですかぁ。じゃあ、どうぞ」と怪訝な面持ちのまま、どんぶりを私へ差し出してくれる、厨房のお姉さん。
どんぶりを一つ要求するのも、なかなか容易ではない。
無事に難所を越えた私は、席に着きお茶漬けの準備に取り掛かる。
まず二つのおにぎりを、どんぶりへと移しかえる。
続いて、おにぎりを入れたどんぶりを持って、出汁サーバーへ向かう。
本来は、かけうどんのかけ汁に使用するべきサーバーだが、お茶漬けのだし汁として利用してみる。
おにぎりが半分ほど浸かるぐらいに、出汁を注いだら、天かすとネギを入れて完成。
「乞食茶漬け」の出来上がりである……いやいや、「おにぎり茶漬け」の出来上がりである!
お好みで、ワサビやゴマなどを入れても良いかもしれない。
海苔の風味と鮭の味わいが、熱々のだし汁に溶け出して、えもいわれぬ美味しさとなる。
機会があれば、是非ともお試しあれ!