シロ×クロ、のちサクランボ少年
40代後半  愛知県
2012/03/11 21:59
シロ×クロ、のちサクランボ少年
本日、甥っ子たちと、お茶をしに出掛ける。
愛知県在住の方々には、言わずと知れた、コメダ珈琲にて、午後のティータイムと洒落込む。
このコメダ珈琲の看板メニューに、シロノアールと呼ばれる、ご当地スイーツがある。
体が無性に、このシロノアールを欲する症状が、定期的にやってくる。まさに、シロノアール中毒症だ!
ここで、シロノアールに付いて、解説したい。シロノアールとは、温かくて甘いデニッシュ生地のパンケーキの上に、冷たいソフトクリームを、たっぷりと乗せたデザート。これだけでも充分、一個のスイーツとして成立しているのだが、侮るなかれ、何と言っても名古屋生まれの甘味だ。いい意味で貪欲な名古屋人からすれば、これでは満足出来ない。更に更に、この上から、メイプルシロップを、なみなみと注ぐのだ!
さしずめ、グルメリポーターの彦麻呂ならば、「うわぁ~、これはスイーツ界の微笑み製造機ヤァ~!」とコメントするに違いない!
兎に角、名古屋人は、食の足し算と掛け算がお好きなようで。
さて、このシロノアールと言うネーミングだが、ソフトクリームの白色と、パンケーキの黒色(実際の色あいは、こげ茶色。また、フランス語で黒を、ノアールと言う)を、組み合わせたもの。
パンケーキの上に、雪山のごとく屹立するソフトクリームの頂には、さくらんぼがちょこんと鎮座している。
このさくらんぼは、誰の胃の腑へと納まる事になるのか?名乗りを上げたのは、現在小学四年の甥っ子だ。私と兄である小学六年の甥っ子は、さくらんぼを辞退した。お目当てのさくらんぼを手に入れた、小学四年の甥っ子は、さくらんぼを、高々と摘み上げながら、得意顔でこう言った!
「ヤッター!これで、俺はチェリーボーイだぜ!」と……。
一瞬、私は絶句。甥っ子の声が、余りに大きかったため、周りのお客は、一斉に忍び笑いをする。
顔が赤くなる私は、聞こえなかったフリをした。
今日も、心の中で独りツイッターを始める。
そりゃ、まだ小学生だもの、チェリーボーイでしょうよ!
あんたが、ショタコンの女に犯されたって話しも、聞いたことないし、正真正銘のチェリーボーイだよ。
サクランボを頬張る甥っ子の幸福そうな顔を見つめながら、胸の内で俺は、こう呟く。
「本当の事、教えて上げられなくて、ゴメン!これから、その事で恥かく時が来るかもしれないが、人は、恥をかきながら、成長して行くんだよ」と……。
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