煮干しらーめん
ラーメンほど、人によって好みの別れる食べ物はないのではなかろうか?
私が旨いと思うラーメンを、人が食べて美味しいと感じるとは限らないし、その逆もまた然りである。
個人的には、醤油や塩といったアッサリ系のラーメンが好みである。
ラーメンに関しては、人それぞれ一家言をお持ちであろうが、私はこのラーメンが旨いと信じて、当日記に書く。
本日ご紹介するのは、豊橋市の東脇にある【らーめん専門店 さかなや】の煮干しらーめんだ!
このお店は、いわゆる無化調ラーメンのお店である。無化調とは、【化学調味料を使わない】という意味だ。
【さかなや】のラーメンスープは、実に手の込んだものである。
豚骨・鶏ガラ・野菜など、20種類以上の食材を使用し二日間かけて作る【動物系スープ】と、煮干し・サバ節・羅臼昆布などを使った【魚介系スープ】。
この二つの異なるスープを合わせてラーメンのスープを完成させる、言うところの【ダブルスープ】というヤツだ。
店の扉を開けて足を踏み入れると、すぐ左手側に券売機が設置されている。
券売機には、「裏メニュー」と書かれたボタンがあるので、思わずそのボタンへ指が向かいそうになるが、ここはぐっと我慢をし、チャーシュー丼と煮干しラーメンの食券を購入。
ちなみに「裏メニュー」は、常連客でなくとも注文出来るそうなので、機会があれば一度チャレンジしたいと思う。
さて、目の前へ運ばれてきた白いラーメン丼からは、湯気と共に食欲をそそる煮干しのよい香りが立ちのぼる。
ラーメンの具は、一切れのチャーシューとメンマ、海苔一枚とネギ。
ほんのりと醤油色に染まって、濁りのない澄んだ【煮干しの温泉】へ、中太の縮れ麺が気持ちよさげに浸かっている。
たっぷりの煮干しから抽出されたスープはとてもコクがあり、一滴残さず飲み干せるほどに旨かった。
やはり、「ラーメンはスープが命」であろう!
サイドメニューのチャーシュー丼は、角切りのチャーシューとメンマの上に、刻み海苔とネギが乗る。ご飯には、微かに甘みを感じる醤油ベースのタレがかかっていた。
どの中華料理屋でも、およそ炒飯にハズレがないように、ラーメン屋のチャーシュー丼にもハズレはない!
次回は、この店の【汐らーめん】に挑みたいものだ。