モーニングバイキング
40代後半  愛知県
2016/11/06 9:41
モーニングバイキング
「名古屋で石を投げると、喫茶店に当たる」と言われるぐらい、数多くの喫茶店が名古屋にはある。

では、何故それほど喫茶店が名古屋には多いのか?

あくまでも私の推測なので、コレが正しい答えだと胸を張って断言は出来ないのだが、あながち的外れな考えではないと思うので、以下に述べたいと思う。

その昔名古屋は、とても茶の湯の盛んな土地であった。

その喫茶(抹茶を飲む)の風習が、現代になり、コーヒーを飲む習慣へと変わっていったのではと、私は考える。

名古屋の茶の湯の歴史や、当地で有名な茶人については、文字数の都合上ここでは割愛させて頂く。

しかし、これらの事柄は他日の日記で書きたいと思うので、興味のある方は是非とも読んでいただきたい。

さて、名古屋を含む愛知県内の喫茶店について特筆すべき点は、何と言っても【モーニングサービス】であろう!

我々、愛知県人は、この【モーニングサービス】のことを、単に【モーニング】と呼んでいる。

この「モーニングサービス」とは、午前中(開店~11時ないし11時半)までに入店したお客様に限り、飲み物を注文するだけで、最低限ゆで卵とトーストが無料で付いてくると言うサービス。

喫茶店によっては、午前中のみのサービスではなく、「終日モーニング」なるものを行っている無謀な店もある。

ちなみに、「モーニングサービス」と「モーニングセット」は別物だ!

「モーニングサービス」は、コーヒー代のみで軽食が付くのに対して、「モーニングセット」は、コーヒー代+追加料金で軽食が付く、というシステムである。

たとえば、ドトールやスタバのようなコーヒーショップではなく、ごく一般的な喫茶店へ午前中に入ったとしよう。

そして、コーヒーを1杯注文する。

「お待ちどおさま」と目の前へ運ばれてきたのが、コーヒーカップのみであったら、まず愛知県人は時計で時刻を確認するであろう。

時間が、11時前と確認出来たら、迷うことなく「おいっ!ゆで卵とトーストが付いてねえじゃないか!!」と、大人げなくも大声を放ち、店内で一悶着起こすこと請け合いだ!

かように【モーニング】とは、愛知県内に根付いて久しい食文化なのである。

愛知県人なら、たとえ「モーニング娘。」は知らなくとも、「モーニングサービス」なら必ず知っているはずだ!

もし愛知県人と称しながらも、「モーニング」を知らないと言う人間が存在するのであれば、その人は間違いなくモグリである!

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では、今回ご紹介する【モーニング】は、名古屋の地下街サンロードにある、『シャポーブラン サンロード店』のモーニングバイキングだ!

ここの【モーニング】は、「モーニングサービス」ではなく、「モーニングセット」の方になる。

名古屋の大須にある『シャポーブラン』の本店は有名であるが、サンロードにもチェーン店がオープンしたと聞き、早速足を運ぶことにした。

こちらのシステムは490円で、飲み物1杯の他に、約20種類のオリジナルブレッドとサンドウィッチとゆで卵の食べ放題が付く。

つまり、ワンコインのバイキングなのだ。

しかし、バイキングのメニューが、オリジナルブレッドとゆで卵とサンドウィッチである。

いずれも、口中の唾液をことごとく吸い取っていく食べ物だ。

1杯の飲み物だけで、コヤツらを大量に片付けるのは、至難の技と言ってよい!!

籐(とう)で編んだベイカリーバスケットには、 バターロール・クリームデニッシュ・レーズンパン・チョコマーブル・メロンパン・ブルーベリーマーブルなどがある。

いずれのパンも、食べやすいサイズに切り分けられていた。

サンドウィッチの具は、ハム・たまご・ポテトサラダ・ツナマヨの4種類。

そして金属製のカゴには、ゆで卵が山と盛られている。

えっ!?お味はどうかって?

なんせ、ワンコインバイキングだから、質より量で勝負しているのだ!

まあ、「可もなく不可もなく」と言った味である。

一番うまかったのは、ゆで卵だ!

営業妨害をするつもりは毛頭ないので、私なりの「シャポーブラン攻略法」を披露したい!

サンドウィッチとゆで卵は、そこそこイケるので、この二つを集中的に食べた方が良いと思う。

甘い菓子パンが欲しくなったら、クリームデニッシュとチョコマーブルがオススメである!

私が行った時間帯は、カップルや家族連れ、またグループで来店している方々で混雑していた。

コスパは、それなりに高いと思うので、繁盛しているのも納得はできる。

やれやれ、 ゲスばって少々食べ過ぎたようだなあ……。
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