サラベスのフレンチトースト
40代後半  愛知県
2017/05/14 19:06
サラベスのフレンチトースト
今年の4月17日、「タカシマヤゲートタワーモール」がオープンした。


「タカシマヤゲートタワーモール」略して【TGM】は、『JRゲートタワー』内のB1F~8Fまでに、様々な店舗を展開する商業施設である。


ここの1階において、“ニューヨークの朝食の女王”と呼ばれる『Sarabeth’s(サラベス)』が、TGMと時を同じゅうしてオープンした。


日本国内にはすでに、「サラベス」の支店が3店舗ある。


東京に二つあり、大阪には一つある。


名古屋へ出店したことにより、日本での支店の数は、四つとなったわけだ。


先日、このサラベスへお邪魔したので、日記に書きたいと思うのだが、まずは簡単に、サラベスについて触れておきたい。

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『Sarabeth’s(サラべス)』という店名は、オーナーであるサラベス・レヴィーンの名前から付けたもの。


オーナーであるサラベス・レヴィーンは、御年74歳の女性だ。


オーナーが女性なので、【NYの朝ごはんの王様】ではなく、“女王”と呼ばれるのであろう。



1981年、サラベス・レヴィーンは、夫であるビルと共に、ニューヨークのアッパーウェストへ1号店を立ち上げた。


始まりは、イートインコーナーを併設した、小さなベーカリーショップであったそうだ。


彼女はこの店で、焼き立てのパンと秘伝のフルーツスプレッド、そして新鮮な卵を使った料理を、客たちに振る舞っていた。


ちなみに、フルーツスプレッドとは、フルーツの持つ甘みを活かした、砂糖控えめのジャムのこと。


彼女の料理は好評を博し、客からは「あなたが作るさまざまな料理を食べてみたい」とのリクエストが、日に日に増えていった。


そこで彼女は決心し、ブレックファーストを提供する店を開いたのだ。


わずか14席の小さな店舗であったが、口コミで話題となり、やがて何時間も行列の絶えない人気店へとなっていく。


セレブや著名人も足繁く通うようになった「サラベス」は、次々と支店を増やしていき、味に敏感なニューヨーカーだけでなく、アメリカへ来る世界中の旅行者をも魅了した。


レストランの格付けガイドブック『ザガット・サーベイ』では、【ニューヨークNO.1デザートレストラン】と評され、『New York Magazine』では、【文句なしのニューヨークの朝ごはんの女王】と形容される。



「サラベス」出現以前のアメリカでは、「パンケーキとベーコン」といった、お手軽な朝食が主流であった。


そんな風潮の中、【リッチでファッショナブルな朝食】を提供する『サラベス』は、米国の朝の食習慣に革命をもたらした、と言っても差し支えはないであろう。

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さて、その日の私は20時過ぎに、『サラベス』へと足を踏み入れた。


フードのラストオーダーは、21時となっているので、何とか滑り込みセーフだ!


83席の店内は、8割方埋っていたが、 5分も待たずに、2人掛けのテーブル席へと案内された。


外観・内装ともに、高級感溢れる造りなので、ちょっと敷居が高く感じられる。


つとめて平静さをよそおうが、実はガチガチに緊張していた。


「ナメんなよ!」オーラを全身から放ちつつも、心はすでに折れそうである!


私は、メニュー表を熱心にながめて、雑念を振り払った。



ここには、代表的なメニューが幾つかある。


●エッグベネディクト

●パンケーキ

●フレンチトースト

●オムレツ

など……。


私は、アイスコーヒー(520円)とフラッフィーフレンチトースト(1250円)を注文した。


フラッフィー(fluffy)とは、【ふわふわした】という意味。


混雑しているせいか、はたまた丁寧な調理のためか、料理が運ばれてくるのに、少々時間がかかった。


白い丸皿には、ボリューム感のあるフレンチトーストが4切とヘタを除いた小ぶりなイチゴが7つ乗っている。


2つの小さなココット皿にはそれぞれ、メイプルシロップと……。


私は当初、もう一つのココット皿には、生クリームが入っていると思っていたのだが、さにあらず!


食べ終えたお皿を下げにきた、女性スタッフに伺ってみると、この乳白色のクリームは、ホイップバターとのこと。


どうりで甘くないわけだ。


初めは、何も付けずに、プレーンの状態で食べてみよう!


表面にキレイな焦げ目のついたトーストへナイフを入れる。


トーストを口に含んだ瞬間、これは今までに食べてきたフレンチトーストとは別物だ、と感じた。


外は程よくカリっと、中はフラッフィーと形容されるように、ふわふわの食感である。


砂糖と牛乳を加えた卵液にも浸かり過ぎてはおらず、甘さも控えめで、とても上品な味わいだ!


量感のある見た目に反して、軽くてさっぱりとした食感である。


ここへメイプルシロップとホイップバターを加えると、甘さと旨味が増して更に美味くなる!


次回は、エッグベネディクトとレモンリコッタパンケーキを食べてみたいと思う。


ウ~ン!サラベスファミリーに代々伝わる秘伝のジャム、「フルーツスプレッド 」も気になるなあ……。
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