ブリュレinバウム
40代後半  愛知県
2017/05/28 21:33
ブリュレinバウム
豊橋駅改札内に、『PRONTO』というカフェ&バーがある。


朝と昼間の時間帯は、ソフトドリンクや軽食やスイーツを、夕方からはアルコールや小洒落たおつまみを提供するお店だ。


私が入店したのは、今まさに【おやつタイム】という15時過ぎ。


大の甘党である私は、さっそくスイーツを物色し始める。


ケーキショーケースの中に、整然と並ぶ色とりどりのスイーツたち。


その中に、私の視線を釘付けにする、何とも罪作りな甘味が一つあった。


それにしても、口にするには若干気恥ずかしくなるような商品名である!


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バウムの穴にとろける幸せ!【ブリュレinバウム 】

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ネーミングからもお分かりのように、このスイーツは、バウムクーヘンとクレームブリュレを合体したものだ。


異なるスイーツ同士を掛け合わせた新感覚のスイーツ、いわゆる「ハイブリットスイーツ」というヤツである。


バウムクーヘンとクレームブリュレ、それぞれ単品で食べても美味しいのに、この二つがタッグを組むとは……。


映画で例えるならば、「ハリウッドの二大スター夢の共演!」というような、まことに豪華な組み合わせだ!


このお店は、前払いのセルフ制になっているので、まずはレジで注文をしなければならない。


私は、少し頬を赤らめながら、この長ったらしい商品名を、つかえる事なく一息で言い切った!


するとレジ担当のお姉さまが、ニッコリと微笑みつつ、「ブリュレinバウムをお一つですね!」と、私の注文をオウム返しする。


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なんや!その前の「バウムの穴にとろける幸せ!」って文言は、省いてよかったんかい!だったら、「ブリュレinバウム」って商品名にしろや!恥ずかしいやろ!!

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と、心の中で毒づく私……。


この「ブリュレinバウム」、お好きなドリンクとセットで、税込の560円也。


カウンター席の一角に腰を据えた私は直ぐさま、ブリュレinバウムに巻かれたケーキフィルムを外そうとする。


だが、甘い物を目の前にして少し気分が高ぶったのか、フィルムを剥がす手がわずかに震えた。


もうこうなってくると、アル中ならぬ「甘い物中毒」の【アマ中】である!


さて、剥がしおえたフィルムをお皿の隅によけて、まずはブリュレinバウムの勇姿をしげしげと拝む。


円柱形をした寸胴なバウムクーヘンは、天辺と側面がキャラメリゼされており、まるで砂糖の鎧を身にまとっているかのようだ!


スプーンの裏側で、表面を軽く叩いてやると、いとも簡単にキャラメルの薄い膜がパリッと割れる。


次にスプーンをもってバウムクーヘンを、上から下へ向けて一思いに切り下げる!


バウムクーヘンの中央にポッカリと空いた穴には、ドロッとしたプディング状のカスタードクリームが、たっぷりと詰まっていた。


甘党の私としては、このカスタードクリームの代わりに、バウムに穿たれた穴へ入りたいぐらいだ!


では、実食!


キャラメリゼされた砂糖は、パリパリさくさくとした小気味良い食感だ!


厚みのあるバウムクーヘンは、シットリとして素朴な甘みがあり、とても食べごたえがある。


このバウムクーヘンと、濃厚なカスタードを一緒に口へ含むと、更に美味しさが増す!


単品で食しても美味しい物が、二つ掛け合わさると、イコールで【美味しさの二乗】となるわけだ!


この「ブリュレinバウム」は、甘党の期待を決して裏切ることのない、【鉄板スイーツ】である!
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