かぼちゃのタルト
私は、スタバが苦手だ!
私にとってスタバは、ハードルの高いコーヒーショップだ。
注文の仕方はややこしいし、気軽に入れるような雰囲気でもないし……。
また、高いわりにはそれほどウマくはない飲み物もある。
ニトリは「お値段以上」だが、スタバの方は「お値段以下」の場合がちょくちょくある。
商品名もしゃらくさくて、言いにくいモノが多い。
例えば、【ストロベリークリーム・フラペチーノ】や【ダークチョコチップ・フラペチーノ 】を注文する時、私なら絶対に舌を噛む自信がある!
それに、スタバに集う面々の中には、鼻持ちならない輩(やから)も、ちらほらいるのだ。
「スタバにいる私って、オシャレでしょ!」と、ドヤ顔でスターバックスラテをすする、ナルシストなお姉さま。
「今、スタバってますけど……ナニか?」と、取り澄ました様子でキャラメルマキアートを頂く、ちょいとイケてるお兄ちゃん。
などなど……。
ああ!やっぱりスタバは、敷居が高い!
スタバよりドトールコーヒーの方が、私の性に合っているのだ!
ドトールコーヒーは何といっても、老若男女を問わず気軽に立ち寄れる、その敷居の低さが最大の魅力である!
また店名の「ドトール」なんぞは、昔のフランス大統領の名前のようで、素敵ではないか!
あっ、あれはドトールじゃなくて、シャルル・ド・ゴールか……。
と言うわけで今回は、ドトールでスイーツを頂くことにした。
「かぼちゃのタルト」……コレが旨そうだから、こいつにしよう!
井原西鶴の浮世草子の一節に、
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とかく女の好むもの
芝居、浄瑠璃、芋、蛸、南瓜(なんきん)
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とある。
蛇足ながら、南瓜(なんきん) とは、かぼちゃのことだ。
今も昔も、芝居・薩摩芋・かぼちゃは、女性の好むモノであろう。
私は男でありながら、かぼちゃは大の好物だ!
かぼちゃは、煮物にしてもスープにしても、天ぷらにしても美味しいが、スイーツにしてもまた良い!
では、かぼちゃのタルトを頂くことに。
このタルトを横から眺めると、二層になっていることが分かる。
淡い色をした上層は【かぼちゃのムース】で、濃い色をした下層は【かぼちゃのペースト】である。
かぼちゃのムースは、口どけの良い滑らかな食感だ。
かぼちゃの甘煮を裏漉しした【かぼちゃのペースト】は、かぼちゃの甘みを凝縮したかのように、濃厚な味わいである。
最下層のタルト生地も、ビスケットのようにサクサクとした歯触りで、ムースとペーストによくマッチしている。
この二層式のかぼちゃのタルトを、「食レポの神様」彦摩呂が表現したら、どうなるのであろうか?
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かぼちゃのムースとかぼちゃのペーストを同時に味わえるなんて!
うわーっ!これぞまさしく、かぼちゃ畑の二毛作やっ!!
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なんて言うのかな……?
ごちそうさま。
※この日記は、スターバックスのディスりではありません!