BMW・M3・試乗記
先日、BMW・M3をさんざん乗り回して来ました。
しかし、ド偉い車があるんですね。
E92型BMW・M3
420馬力、V8エンジン。
8連スロットルの超絶レスポンス。
それをマニュアルミッションで乗る。
エンジンをスタートさせると、まず爆音。
恐る恐るクラッチ切って、発進させるとやたらとギクシャクする。
《シャー》って音がかすかに聞こえるから、フライホイールも軽量化してるのか。
1速、2速で回転を上げると快音を響かせながら街中を走る。
あっ、これってスーパーカー(フェラーリのV8エンジン車が街中でやってる)がよくやってる、街中で低いギアでやってる、いわゆるアレか?なんて思いながらニヤニヤする。
あんまり慣れない状態で高速へ。
料金所でお金を払って、アクセルを吹かすと怒濤の加速。
あっという間に、リアル世界での法定速度に。
それも、レスポンス的にはホンダの2㍑Vテックエンジンのレスポンスで、速さはその数倍みたいな。
出てしまったスピードを徐々に落としながら巡航していると、白バイが見えてくる。
ヤバイヤバイ。
調子に乗ってると免許がいくらあっても足りんぞ。
少しペースを落としながらマッタリ走ってると気付いた事。
やたらと乗り心地が良い。
18インチのやたらと薄いタイヤを履いてるのにも関わらず、随分しなやかで。
そうなんだよな。
昨今の本物のスポーツタイプはボディ剛性が高いからか、サスがきちんと働いて意外としなやかな乗り心地だったりする。
そうこう走ってるうちに、高速のジョンクションが。
小雨の中、ジャンクションから本線に合流しようとすると、メーター内で警告ランプが点滅する。
どうもESPが働いているみたい。
知らぬうちに、クリッピングでアクセル踏んで、テールスライドを抑制していてくれてたようで。
どこかのメーカーみたいに唐突に燃料切ってギクシャクさせずに、知らぬうちに危ない状況を避けていてくれる。
メーカーのスピードに対する考え方が垣間見える。
スピードは悪なのか?
それとも正義なのか?
日本では、基本的に悪って考え方が主流だろう。
かの国、ドイツでは。
様々な条件が揃っていれば。
正義なのかもしれん。
日本では、いつの間にかに、
・エコカー
・ミニバン
・軽自動車
しか、売れなくなってしまった。
でも、
エコカー乗るなら地下鉄の方が、もっと経済的。
ミニバン乗るならバスに乗れば良い。
軽自動車は車と言うより、単なる近場の足。
車の本質的な魅力ってのは、自分の身体能力を拡大させてくれる事なんだよね。
決して、燃費に一喜一憂する事では無く、一人乗車なのに部屋みたいな空間を背負う事では無いんだな。
ドイツ人ってのはよくわかってる。
燃費、空間、経済性を突き詰める所に車の本質的な魅力は無いって事を。
ある種の馬鹿馬鹿しい、過剰なまでの性能こそが車の本質的な魅力って事をね。
日本車がある種の快適さ、便利さと引き換えに失った何かを。
BMW・M3に乗ってわかった様な気がした。