心を解放させるもの
昨日からの三連休、生憎旅行等の予定は入ってない。
妻は、実家の家族と京都旅行だ。
自分は猫の面倒をみるために、家にいる。
でも、猫の相手だけだと、正直飽きてくる。
こんなときは、心を解放させる必要がある。
無意識に愛車、ソアラのキーを持ち、颯爽と乗り込む。
イグニッションを回し、エンジンに火を入れる。
行き先は決めない。
近くの高速の入り口まですぐだ。
高速の本線流入時に、アクセルを踏む脚に力を入れる。
エンジンは即座に反応し、必要なだけの加速をしてくれる。
直列6気筒、3000CCのノーマルアスピレーションのエンジンは、今の高速道路上ではハイパワーの部類に入る。
ことさら、ハイパワーをひけらかす必要は無いが、いざというときに、そのパワーの裏付けがあれば、大抵の車をパスすることが出来る。
優雅なクーペに必要にして十分以上なパワー。
その、余裕がクーペを優雅な存在にする。
この、ミニバンとエコカーだらけの路上で、大柄のクーペはそれだけで目立つし、憧れを懐かせる存在だ。
それに相応しい立ち振舞いが要求される。
この車は25年ほど前に世に出たが、その伸びやかなデザインは色褪せるどころか、逆に魅力を増している。
当時の最新、最高のテクノロジーを詰め込んだフラッグシップモデルは、そのテクノロジーを目的としていない。
テクノロジーは、目的ではなく、手段だからだ。
そう、美しく走るための。
美しいクーペと、美しい日本の路。
今日も悦楽のクーペは路上を駆け抜けて行く。
心を解放させるもの。
路上の貴婦人と伴に、一路北を目指す。