君は埼玉の大宮駅にあった《バルーン》を覚えているか?
君は埼玉の大宮駅にあった《バルーン》を覚えているか?
覚えている訳ないよね。
私も完璧に忘れていたから。
今から25年ほど前に、国鉄が解体され、JRになったことは、アラフォー以上の方なら覚えていると思う。
その、まさに国鉄→JRになる頃に、人員整理が行われ、多くの方が国鉄を去った。
鉄道員としてJRに残った方も、既に定年退職してる方も大勢いるだろう。
そんな渦中の、人員整理の課程で、所謂鉄道事業以外への出向か多く行われたのは、想像に固くない。
時は平成初期。
当時、大宮の学校に通っていた私は友人と、東北・上越新幹線改札の近くにあった《バルーン》と言う、聞いたことのないハンバーガーショップに入った。
メニューを一瞥して、店員に注文しようとして顔を上げると、そこには初老の男性の顔があった。
びっくりした私はオープンキッチンの中も見てみた。
驚くべき事に、やはり、そこには初老の男性達が甲斐甲斐しくハンバーガーを作り、ポテトを揚げていた。
私は何か見てはいけないものを見た気分になった。
当時の自分の父親より年上の方達が、一生懸命にハンバーガーを作っている。
恐らくそこには、少し前までは、駅の助役の方、新幹線の運転士さん、寝台列車の車掌さん、駅員さんがいたに違いない。
彼らは、内心ビクビクしながら働いていたのだろう。
まだ、転勤になったことを伝えてない、妻や、子供たちに、この姿を見せられない。
自分には《鉄道員》としての誇りがある。
ハンバーガー屋では断じてないんだ、(ハンバーガー屋さんの皆様、悪意はありません)と、思いながら、いつか、近所の高校に通ってる娘にこの姿を見られた時に、お父さんはなんて言えばいいのだろうと、苦悩したことは容易に想像できる。
一家を守る大黒柱として、プライドよりも生活を選んだ元《鉄道員》を笑い者にする権利が誰にあろう。
私は、鉄道と、鉄道旅が大好きです。
でも、国鉄民営化の際に、このようなドラマがあった事は覚えておきたい。
仲間のために人柱になった《鉄道員》を、決して忘れない。
ハンバーガーショップ《バルーン》を、決して忘れない。
コメント
2014/12/15 9:43
2. 新幹線も昔はは大宮までだった。
お父さんが国鉄に勤めていた友達は転勤?になり、宿舎も寂しくなったのを覚えてる。
鉄道マニアの職場の先輩が、『親父が元国鉄にだったから。職場は変わったけど、親父も鉄道はずっと好きだったんだ。』
と語るのを聞いた時、皆国でも民営会社でもなく、ただ、ひたすら鉄道を愛していたんだなと感じました。
返コメ
2014/12/15 9:43
1.
なるほど、ハンバーガーだからギャップ生ずる(ToT)
…やはり、…牛丼屋にあろう(^^)d 牛!
返コメ