クルーズ列車。そこに《旅》はあるのか?
一週間前に定期運行を終えた、トワイライトエクスプレスと、北斗星。
トワイライトエクスプレスは、大阪の宮原運転所でその身体を休めてるはず。
北斗星は、東京の尾久と、北海道の苗穂で休んでるのかな。
トワイライトエクスプレスは、その後継列車の《トワイライトエクスプレス瑞風》がデビューするまで、JR西日本管内をクルーズする団体ツアー列車として活用するらしい。
三本の編成があるから、三本とも活かす事はないだろう。
一番程度の良い車両を選別して、一本の編成に仕立てあげて、残りは予備にしておくのか。
いずれにせよ、車両ごとに生き延びる車両、残念ながら解体される車両に別れるだろう。
今、トワイライトの車両たちは《誰》が、生き延びて、《誰》が消え去るのか、ドキドキしてると思う。
北斗星も同様だろう。
4月から運行する臨時列車に向けて、JR東日本受持ちの車両だけで、組成をしている最中だと思う。
残念ながらJR北海道受持ちの車両は、その殆どが解体だろう。
上野駅で見る、その側面にエンブレムのあった車体は明らかに、JR東日本受持ちの車両に比べて痛みが激しかったから。
一部は《急行はまなす》の予備になるのか。
再び、トワイライトエクスプレスの話。
この日本一の長距離を走った寝台特急の魅力は、その豪華且つシックな設備なのだろうか?
それも、もちろん魅力だろう。
でも、一番の魅力はその日本の四季を、雄大な自然を感じられる車窓だと思う。
大阪を出発し、琵琶湖の畔を走り、右に立山連邦を見て、左に日本海の夕陽を見る。
翌朝、目覚めると北の大地。
その、目まぐるしく変わるロケーションこそが魅力だと思う。
1500㎞にもわたる旅。
小春日和の大阪から、吹雪の札幌まで。
そこにドラマが生まれるのだと思う。
翻って、JR各社が企画してる(JR九州は、実現済)クルーズ列車。
狭い、JR各社の管内だけを基本的に、箱庭的に周遊する列車。
そこに、トワイライトの感動があるのか?
旅とは、ある地点からある地点まで行く道程の事だと思う。
決して箱庭的なクルーズでは無いと思う。
私はクルーズ列車を否定しません。
でも、それは《旅》とは言えないのかなと。
都会の喧騒から逃れるように、北の大地に向かった、トワイライトと北斗星。
私が惹かれたのは、そこに《旅》があったからだと思う。