昔はクラウンVSセドリック・グロリア。今はクラウンのライバルはクラウン。
少々マニアックな車のマーケティングの話を少し。
昔、昭和の頃から平成の一桁位までは、トヨタのクラウンと日産のセドリック・グロリア(現フーガ)はライバル関係でしのぎを削っていました。
と言っても販売台数はクラウンが常に勝っていて、セドリック・グロリアは合わせてもクラウンの半分位に甘んじていましたね。
私が記憶にある最初の逆転劇は。
セドリック・グロリアが430の頃かな。
初めてターボを載せたモデル。
保守的なクラウンに対し、スポーティなセドリック・グロリア。
その後の120クラウンとY30セドリック・グロリアでは、クラウンの圧勝。
そう、《いつかはクラウン》のCMの真っ白なクラウンです。
惨敗した日産は、再びスポーティを前面に押し出す作戦に出ます。
Y31セドリック・グロリアです。
このモデルは初めて《グランツーリスモ》と言うスポーティを前面に出すグレードがデビューします。
スポーティな《グランツーリスモ》と上品な《ブロアム》。
今に至る、トヨタが得意とする、大人しく上品なメイングレードとチョイ悪なスポーティグレードの二本立て構成。
まてまて。
《グランツーリスモ》のアイデアは日産が元祖。
実はトヨタって平成の初期までは、チョイ悪スポーティな日産に対して、上品なトヨタっていう位置付けでした。
下品が売りになるって、まだ気付いてなかったんでしょうね。
でもそこはトヨタ。切れ者マーケティング担当者がいたはず。
上品なクラウンVSチョイ悪スポーティなセドリック・グロリアっていう対決ではなくて、クラウンの中で対決させればセドリック・グロリアのお客を根こそぎ持っていけるのでは?って考えたんでしょうね。
そう。
クラウンのスポーティグレード《アスリート》の誕生です。
実はトヨタのあざといマーケティングの中では、アスリートってのはかつてのセドリック・グロリアそのものなんです。
その昔、トヨタのクラウンと日産のセドリック・グロリアを比較検討していたお客さん。
それがクラウンの中で商談が完結すれば、どっちに転んでも自社の顧客になるって用意周到なマーケティング。
上品な《ロイヤルサルーン》とスポーティな《アスリート》。
恐るべき、トヨタのマーケティング担当者。
自社でライバル社相当の車を作っちゃえば、顧客を丸々囲い込めるって作戦です。
実はこの作戦は、
アルファード(上品なトヨタ)&ヴェルファイヤ(チョイ悪テイスト)でフルコピー作戦をしています。
このケースは、アスリートの成功を完璧にトレースしていて、上品なアルファードに対して、少し下品なエルグランドを自社で作っちゃったって訳。エルグランドが無ければヴェルファイヤってアイデアは産まれなかったはずです。
他にも、ノア(上品なトヨタ)&ヴォクシー(チョイ悪テイスト)
ことごとく、この作戦は成功しています。
自社の中に従来の上品なトヨタと、昔のチョイ悪な日産テイストなグレードを並立させる。
恐らく次はプリウスです。
チョイ悪でちょっぴり日産的なプリウスが、そろそろ出てくるはずです。
間違いなく。
コメント
2016/09/14 19:12
1. こんばんは
俺ね430とY31のセド乗ってたんですよ
何故か?あの下品なのに当時は惹かれたんです(笑)
けど 仰る通り トヨタはしっかり者って言うか ちゃっかり者ですよね
クラウンのアスリート
これには日産も やられたなって思いました(笑)
アスリートいい車ですよ
返コメ