一枚の絵(財津和夫)
一枚の書きかけの絵の中に
あなたと僕がいる
遠くに佇む貴方がいて
手前に未だ下書きの僕がいる
あなたの絵の具箱の中の
僕はどの色でしょう
教えてあげよう燃えるように
真っ赤なその色が僕の色です
あなたの心へ向かって
僕は歩いてゆく
だから真っ直ぐに道を描いて
僕の足もとから
この世に僕は生まれてきた
誰に頼んだわけじゃない
どうして花は咲くのだろう
どうして時は戻らないの
何も信じられるはずは無い
僕が生まれる前のことは
青い空が高すぎて怖くなっても
もう僕は今日から一人じゃない
あなたの心へ向かって
僕は歩いてゆく
だから真っ直ぐに道を描いて
僕の爪先から
キヨさん、お幸せに(^Д^)